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日本 · たんぱく質と食事

たんぱく質は何でとる?鶏肉だけに頼らない、食事と表示の見方

高たんぱくという言葉だけで選ばず、食べた量、食事全体、予算を見てみましょう。筋トレ研究の数字と、普段の献立でできる工夫を分けて説明します。

からだの余白 編集部公開 更新 5 分で読めます

研究・公的資料と、日常での実践例を分けて紹介しています。個別の診断や治療、減量結果を保証するものではありません。

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「多ければ多いほどよい」と決める前に

たんぱく質を気にすると、肉だけを増やす、飲料を追加する、主食を抜く、といった一つの変更に集中しやすくなります。まずは普段の食事に何が入っているか、何を追加するのか、何と置き換えるのかを分けて考えましょう。

厚生労働省の日本人の食事摂取基準は、年齢・性などの区分に応じて栄養素の指標を示しています。推奨量や目標量などは目的の違う指標で、誰もが同じ「最大の数字」を目指すという意味ではありません。[1]

この記事は成人の一般的な食品選びを整理するためのものです。病気に合わせた食事療法や、個人の必要量の計算を代わりに行うものではありません。

02

筋トレの論文は、全員の食事目標ではない

Mortonらの2018年の系統的レビューとメタ解析は、健康な成人の筋力トレーニングに、たんぱく質の補充を加えた研究をまとめています。筋量や筋力への効果を検討した研究であり、一般の成人全員へ同じ量を勧める試験ではありません。[2]

論文で使われた体重当たりの摂取量を、そのまま自分の一日の必要量や安全な上限に置き換えないでください。運動の条件、元の食事、年齢、病気の有無などが違います。「この量なら必ず筋肉がつく」「飲むだけで痩せる」とも言えません。

普段の食品からどのくらいとっているかを確認する作業と、トレーニングのための個別の栄養計画は分けて考えると、商品の宣伝の数字を読み違えにくくなります。

03

肉・魚・卵・豆・乳製品を、使える候補として並べる

普段の食事で使う食品を、「好き」「買いやすい」「調理しやすい」という三つの条件で並べてみましょう。肉や魚の料理、卵の料理、豆腐や豆の料理、乳製品など、好みや食事上の制約に合う候補を選びます。

たとえば、朝は調理の時間がないなら、すぐ使える食品を一つ候補にする。夕食は温められるなら、豆腐の料理や魚の料理を主食と組み合わせる。食品名だけで必要量が決まるわけではありませんが、用意する場面を決めると買い物が具体的になります。

一つの食品が苦手でも、その食材だけを我慢して食べる必要はありません。アレルギー、宗教、菜食、価格に合わせ、食事全体をどう組み立てるかを考えてください。これは編集部の献立整理の例です。

04

食品表示を、自分が食べた量へ換算する

仮に、ある食品の表示が100g当たりたんぱく質10gで、150g食べたなら、10×150÷100=15gです。架空の表示を使った計算例で、特定の食品の値や推奨量ではありません。容器一個当たりの表示なら、100g当たりの表示と混ぜずに、その容器から食べた割合で計算します。

食品成分表を使う場合は、食品名と調理状態を対応させます。文部科学省の成分表には、食品ごとの成分情報と、更新・訂正の情報が掲載されています。[3] 「肉150g」という記録だけでは、生か調理後か、可食部を量ったかが分かりません。

計算した一食の値には、主菜以外の食品も関係します。一つの商品だけの数字と、食事全体の合計を同じものとして扱わないことが大切です。

05

高たんぱくの商品でも、ほかの表示を一緒に見る

「高たんぱく」と書かれていても、自分の食事の中で何を置き換えるのかは別の問いです。間食として追加したのか、食事を一部置き換えたのかを分けて記録すると、食べ方の違いが見えます。

編集部では、商品名の印象だけでなく、表示の基準量、エネルギー、たんぱく質、食塩相当量などを同じ単位で並べる方法を提案します。特定の成分一つを増やすことだけを、商品選びの成功としないためです。

飲料だけで食事を終わらせた日は、ほかの食品を食べる機会が減っていないかも確認してください。普段の食事の不足を判断できないまま、補助食品を何種類も積み重ねる必要はありません。

06

予算と調理の手間も、続ける条件に含める

同じ金額で買える量を比較するときは、一包装の価格だけでなく、実際に食べる量と保存できる条件を見ます。値引きの大袋でも使い切れないなら、普段の食事には合わないかもしれません。

例として、今週用意する朝食が三回なら、それに使う食品を一つ決め、夕食のおかずとは別にリストへ書きます。献立の役割を分けると、「たんぱく質をとらなければ」と多めに買う前に、使う予定を確認できます。

手軽さも大切です。下ごしらえを毎日続けられないなら、調理の少ない候補を用意します。食品を一律に順位付けするより、自分の食事に組み込みやすいかを考えるための、編集部の整理例です。

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よくある疑問:プロテインは必要?

普段の食事が分からない状態で、全員に必要とは言えません。まず食品と量を記録し、目的に応じて専門職と考える方法があります。筋トレ研究で補充の効果が報告されても、すべての人に追加が必要という結論にはなりません。[2]

Q.腎臓の病気があっても増やしてよいですか。治療上の食事に指示がある場合は、一般の筋トレ記事や商品の表示で目標量を決めず、主治医や管理栄養士の個別の指示を優先してください。

Q.まず何を変えればよいですか。次の一食で、使う食品、食べる量、調理の状態を具体的に記録するところから始められます。「多くとる」を目標にする前に、いま何を食べているかを確かめましょう。

SOURCES & CONTEXT

参考文献・一次資料

  1. 厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書(たんぱく質・総論)
  2. Morton RW, et al. BJSM 2018;52:376–384|Protein supplementation and resistance training(系統的レビュー・メタ解析)
  3. 文部科学省|日本食品標準成分表(八訂)増補2023年・正誤表

一次資料へのリンクを掲載し、観察研究・試験・モデル・公的ガイドの違いを本文で説明します。専門家による医学的監修は受けていません。

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